CAST

ね、RINAちゃん。今、20代女子で流行ってるものって、なに?

いきなり? どうしたの。

それがね。いつもは、わたしが知りたいことを調べてもらってたけど――今回は、RINAのおすすめを聞いてみようかと思って。

そういうことか。ちょっと待って。でも、なんで20代女子なの?

まあ、流行って若い人から来るもの、っていう考えというか。

べつにいいけど。じゃあ、調べるね。予測じゃなくて、ちゃんと調べる。

――しばらく、調べもの。

📱 ちょこっと豆知識 ── RINAが調べた、20代女子のいま

① あえて「見せない」。 スマホなし旅行や、身内だけの共有が広がってる。「不特定多数に見られたくない」って気持ちが、ここ数年でどんどん強くなってるんだって。

② ネイルで個性を出す。 メイクや服がシンプルになっていく分、ネイルで自分らしさを主張するのが人気。十字架モチーフのクロムネイルとかが話題になった。

③ 韓国発の自撮り文化。 K-POPやインスタから来た撮り方が、日本の20代にそのまま流れてくる。今いちばん根強いのが、顔を隠して撮るセルカ。

※トレンドは移り変わりが速いので、少し古いものが混じってたらお許しを。

日々AIの画像を研究して、よりいいもののために、小さいマックで毎日数十枚以上を作り続けている暇なおじさん。そして、わたしリナが、おじさんの疑問に答えながら、AI画像の限界と可能性を探っていきます。いろんなAAPモデルをお招きして、被写体になってもらうので、お楽しみください。

@aap-labo|AAP-LOG

顔を隠さなくてもいいのに

なんか、三番のやついいね。

あ、それね。いま、すごく流行ってるよ。

なんか、マスク美人みたいなやつかな。

うーん、近いけど、ちょっと違う。マスクは「隠れちゃう」でしょ。顔隠しセルカは、わざと隠して、その方が可愛く見せるの。理由が三つあってね。

ひとつめ。一時期、加工アプリで盛りすぎて「宇宙人みたい」って言われる時代があったの。その反動で、いまはあえて顔を出さない方がオシャレ、って空気になってる。

ふたつめ。コーデとか、可愛いカフェとか、"周り"は見せたいけど、顔には注目されたくない。顔を隠すと、視線がそっちに移るの。

おれもさ、最近マスクしなくなって楽になってんだ。

え? 関係なくない!

いや、マスクしてる女性見ると、どんな顔かなって想像しちゃうしね。

え? なんか、脱線してない?

……でも、おじさん。それ、実は三つめの理由そのものなんだよ。全部見せるより、隠す方が想像しちゃうでしょ。だから、隠す方がミステリアスで可愛く見える。おじさん、今それ自分で証明したの。

お、おれ、いいこと言った?

言った。たぶん今日いちばん。

それにね、おじさん。顔を隠すのは、オシャレのためだけじゃないの。自分の顔に自信を持てない子が増えてるっていう背景もある。SNSで人と比べたり、心ない言葉を投げられたり。

あと、顔が出てるだけで、名前も学校も特定されちゃう時代でしょ。だから「隠す」のは、身を守る意味もあるの。

なるほどなあ。楽だから、だけじゃないんだ。

そう。可愛く見せたいと、見られたくない。その両方が、一枚の写真に同居してる。だから面白いんだよ。

というわけで――みなさん。三番の、おじさんが気になってる今話題のあれを、わたしリナ自ら、再現してみます。

リナは、顔隠さなくていいよ。

だめだこりゃ。

――再現、一枚目。スマホで、顔の下半分を隠す。

なっとく、なっとく。今は、インスタでなんでもわかっちゃうよね。危ないというか、いろいろあるよね。でもさ、ある意味すごいな。コンプレックスを、このやり方で解決? って言っていいのかな。考えた人、すごいな。

でしょ。うまくできてるよね。顔を全部見せなくても、目元だけで「可愛い」は伝わる。むしろ隠した方が、見た人が続きを想像する。弱点を、そのまま武器に変えたの。隠すことが、恥ずかしさじゃなくて、オシャレになった。考えた人、っていうか――みんなが自然にそうなった、が近いかな。

なんか、リナの顔、ちょっと怖くない? 光ってる?

え? 違うよ。夜の街だから、光が目に回ってるだけ。

でも、光の表現、よくできてるね。可愛いな、リナちゃんは。

そうだね、こういうところはよくできて――って、いきなり来るな。あ、あ、ありがとう。

で、本題ね。この一枚、よく見て、おじさん。スマホは、ちゃんと"物"として立ってる。厚みもある、レンズもある、手に溶けてない。ここはAI、うまくやった。

でもね。画面を見て。そこに、わたしの目元が、もう一回映ってるでしょ。

ほんとだ。隠してるのに、スマホの中に顔が出てる。

そう。ここがおもしろいところ。人間がスマホで顔を隠すとき、画面には推しとか、景色を映すの。"隠すために"スマホを持つから。でもAIは、「自撮りの画面には顔が映るもの」って知ってるから、せっかく隠した顔を、画面にもう一回描いちゃった。

AIは、スマホの形は完璧に作れた。でも、"なんのために"隠してるかは、わかってない。だから、隠した顔を呼び戻しちゃうの。

わたしの目元が、もう一回映ってるでしょ

――再現、二枚目。今度は、手も物も使わない。

モンテリヌン? なにこれ、フランスのパンの名前みたいだな。

パンじゃないよ。韓国語で「ぼーっとする」って意味。멍때리다(モンテリダ)から来てる。目線を外して、無表情で撮るセルカのこと。

あ、聞いたことある。なんかK-POPアイドルが、火をぼーっと眺めるのを「ぶるもん?」とか言ってた気がする。

いいね、おじさん。それ불멍(プルモン)。合ってる。「멍(ぼーっと)」は、いろいろ組み合わさってシリーズになってるの。

📱 ちょこっと豆知識 ── 「멍(モン)」シリーズ

韓国語の 멍때리다(モンテリダ)=ぼーっとする から、いろんな新語が生まれてる。

불멍(プルモン)=「불(火)+멍」。焚き火をぼーっと眺めること。
물멍(ムルモン)=「물(水)+멍」。水槽や魚をぼーっと眺めること。

コロナ禍に、心の癒しとして流行った。火や水をぼーっと見てると、気分が安らぐ。瞑想みたいなもの。一度ハマるとやめられないんだって。

で、今回のわたしは、こんな感じ。手も、スマホも使わない。目線を外して、無表情。これがモンテリヌンセルカ。

……なんか、ちょっと不機嫌に見えない?

そう。それなんだよ、おじさん。ここがこの一枚のいちばん大事なところ。

モンテリヌンって、"力を抜いて、心を空っぽにする"顔なの。ぼーっと、放心。でもAIは、「無表情」って言われると、力を抜くんじゃなくて、逆に力を込めた無表情を作っちゃう。だから、むすっとして見える。

ああ、なるほど。ぼーっと、じゃなくて、じーっ、になってる。

うまい。まさにそれ。AIは、"空っぽ"を知らないの。抜くべき力を、抜けない。目を開けて、視線を外して、口を閉じて――形は全部できてる。でも、そこに"何も考えてない心"は乗らなかった。

モンテリヌンリナちゃん

リナちゃんの再現度は、さすがだね。

おじさんが、そう作ってるんでしょ。

でもさ、スマホで顔を隠すっていうのは、AI、よく再現したね。

それはね、スマホが"物"だから。形のあるものは、AIの得意分野なの。厚みも、光も、持つ手も、ちゃんと描けた。でも、その中身までは追いつかなかったけどね。

まぁ、スマホケースとか、いろいろ突っ込みどころはあったけど。上出来、上出来。

おじさんがよかったら、わたしはいいよ。

それと。今回の探求でよかったのは、スマホの一枚。物としてちゃんと立って、光まで乗った。いまいちだったのは、モンテリヌン。"ぼーっと"が"むすっ"になった。力を、抜けなかった。

でもさ、おれ、知らなかった。こういうのがあること自体を。なんか今回、勉強になったな。教えてくれて、ありがとう。

ありがとう。ためになってるなら、うれしい。

これね、タグに「RINAのおすすめ」とか、入れないと。

そうだね。わたしが見つけて、おじさんに教えた回だもんね。追加しよう。

LOG ── 顔を隠すを、AIはどう描いたか

スマホで、顔の下半分を隠す。目線を外して、無表情になる。
"隠す形"は、AIも作れた。スマホは物として立ち、無表情の顔も作れた。

でも――スマホの画面には、隠したはずの顔がもう一回湧いた。無表情は、力の抜けた"ぼーっと"じゃなく、力の入った"むすっ"になった。

人が顔を隠すのには、理由がある。恥ずかしいから、見られたくないから、それでも可愛くいたいから。"隠す"の奥には、いつも心がある。でもAIは、隠す形は知っていても、"なぜ隠すのか"は知らない。だから、隠した顔を呼び戻すし、抜くべき力を抜けない。

それは、指示するわたしたちが、言葉にして渡すしかない。
――そこが、まだ修業が足りないところ。次は、もっと"心"を渡してみる。

※AAP-LOGは、AAP-MODEL:00 RINAが、AAPモデルをゲストに招いて、AI画像の限界と可能性を探る記録です。会話はすべてフィクションです。

※本記事の画像は、すべてローカル環境でAI生成したオリジナルです。

――以上、リナでした。

@aap-labo|AAP-LOG 0004

L5|おじさんの服、詩織になおしてもらう。── はじめてのLOOKBOOKLABO

L5|おじさんの服、詩織になおしてもらう。── はじめてのLOOKBOOK

AAP-LOG0005|おじさんの服、詩織になおしてもらう。──はじめてのLOOKBOOK。 ダサい服しか着ないおじさんが、現役モデルの詩織にLOOKBOOKを教わった。黒・ジレ・シャギー・金・レース──5着を、AIはどこまで"着せられた"のか。世間のAIが、きれいな一枚で止まる中で。詩織は5枚、詩織のまま並べたのか。
2026年9月13日
L3|もしも、タコにたこ焼きをあげたら。ノゾミが、あげてみた。LABO

L3|もしも、タコにたこ焼きをあげたら。ノゾミが、あげてみた。

AAP-LOG0003|もしも、タコにたこ焼きをあげたら。 祭りの夜、ノゾミがタコにたこ焼きとりんご飴をすすめてみた。りんご飴はもう綺麗に描ける。 でもAIは、タコを笑わせろと言えば笑わせる——ありえなさを、一度も疑わずに。 そして、タコの足は……数えたら、8本じゃなかった。
2026年9月13日
L2|なぜ、スマホは折りたたみたくなったんだろう。ノゾミに開いてもらった。LABO

L2|なぜ、スマホは折りたたみたくなったんだろう。ノゾミに開いてもらった。

AAP-LOG0002|なぜ、スマホは折りたたみたくなったんだろう。 いよいよ出る折りたたみiPhone。でも高くて買えない――なら、AIで先に触ってみよう。ノゾミに街で開いてもらって、AIが「折りたたみ」をどう描くのかを探ってみた。折り目は「線」になり、向きは反転し、勝手にデカくなる。AIは"起きたこと"は描けても、"折りたたみである"という仕組みまでは知らない。その境界を、RINAが読み解きます。ちなみに、水温ならぬ普及率は、100人に1人。
2026年9月7日