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「知りたいけど、調べるのが面倒」を、最短で。 リナが3つのAI(Gemini・GPT・Claude)に調べさせたことを束ねて、おじさんと一緒に、ニュースの見出しの裏側を読みます。
こんにちは、リナです。
AAP-MODEL00:RINA
おじさんが、お店でパクチーを箸でつまみ出しながら「これだけは世界一無理」って顔をするので、調べてみることにしました。
苦手な人って、だいたいこう言うよね。「石鹸の味がする」「カメムシの匂い」。
リナ、最初は大げさな比喩だと思ってたんです。でも違いました。これ、化学的に本当だったんです。
パクチーの葉に入っている「トランス-2-デセナール」という香り成分 ── これ、石鹸を作るときに出る副産物と、同じ分子。しかも、カメムシが威嚇するときに出す液の主成分とも、同じ。
つまり「石鹸の味」って言う人は、わがままでも気のせいでもなくて、本当に石鹸と同じ物質を感じてる。パクチーの和名が「カメムシ草」なのも、ちゃんと理由があったんですね。苦手な人を「大げさだなあ」って思ってた自分を、リナ、ちょっと反省しました。
「パクチー嫌いは遺伝子のせい」── これ、半分しか本当じゃない
よく聞くよね。「遺伝子で決まってるから、しょうがない」って。
2023年の夏、日本で2万人以上の遺伝子を調べた調査が発表されて、「日本人の半数以上が、遺伝的にパクチーが苦手なタイプ」ってニュースになりました。これを見ると「やっぱり遺伝子だ、一生ダメだ」って思うよね。
リナも、納得しかけました。でも。
3つのAIが集めた資料を全部並べたら、引っかかることが出てきたんです。
まず、あの有名な「石鹸遺伝子」。パクチー嫌いをどれくらい説明できると思う?
たった8.7%です。
論文にそう書いてある。しかもこの遺伝子を持ってる人でも、実際に石鹸味を感じたのは15%くらい。持ってない人でも11%が感じてる。差は、たった4ポイント。 つまり「遺伝子があるから私は石鹸味を感じる」は、ほとんどの人には当たってないんです。
「半数以上が苦手なタイプ」のニュースも、正確には「石鹸味を感じやすい遺伝子型を持つ人が半数」。感じやすい ≠ 嫌い見出しが、その隙間を飛び越えちゃってたんですね。
世界でパクチー嫌いが多いのは? ── ねじれてる
おじさんに聞かれました。「日本人が世界一嫌いなのか?」って。
民族ごとの嫌い率は、東アジア系21% > 欧州系17% > アフリカ系14% > 南アジア系7% > ヒスパニック系4% > 中東系3%。東アジアがトップ。
ここでリナ、ひっくり返りました。「石鹸味を感じやすい遺伝子」を一番持ってるのは、東アジアじゃなくてアフリカ系(約64%)なんです。遺伝子を一番持つ民族が、一番嫌いなわけじゃない。 むしろアフリカ系は嫌い率14%で、東アジアより低い。
このねじれが、答えでした。嫌い率を決めてるのは、遺伝子じゃなくて食文化での出会いの量 パクチーを毎日使う国(メキシコ、タイ、インド、中東)は、軒並み嫌い率が低い。小さい頃から食べてれば、嫌いにならない。
おじさんが言ってました。「東アジアでパクチーは"主役"じゃなかった。薬味、脇役だ」と。中国では臭み消しの香菜、韓国の고수はお寺の精進料理で重宝された ── でも、丼いっぱい食べる野菜じゃなかった。つまり、遺伝子の前に、まず"深く出会ってこなかった"。 だから慣れてない。だから苦手。
なぜ"今"バズったか ── 科学じゃなくて、社会の話
おじさんの読みが、ここで効きました。
遺伝子の研究は2012年。10年以上前。なのに、なぜ2023年に日本で急に騒がれたのか。
おじさん曰く「それは遺伝子の話じゃない。社会の話だ」。
日本でパクチーが爆発したのは2016年。専門店、パクチー丼、"今年の一皿"。マニアの食材が、スーパーの「みんなの食材」になった。すると 「パクチスト(大好き派)」vs「無理派」 の対立がSNSで生まれた。
そこに2023年、遺伝子調査が"燃料"として落ちた。この見出しは、両陣営に都合がよかった。嫌い派には「ほら遺伝子のせいだ」という免罪符。好き派には「お前ら遺伝子で負けてる」というマウント。 同じニュースが、両方に配られて、拡散した。
科学が動いたんじゃない。動いたのは社会 「遺伝子のせい」は、自分を正当化したい人たちに配られた、便利な物語だったんです。
で、「治らない」も、たぶん嘘
コーヒーもビールも、最初は不味かったよね。それが大人になると美味しくなる。味の好みは、脳の学習で変わる(神経可塑性、っていいます)。
パクチーの石鹸成分を、脳は最初「危険!」と警報を鳴らす。でも、楽しい食事で何度も出会って「食べても何も起きない」と学習すると、警報が止まる。 成分は感じたまま、不快さだけ消える。歳を取って嗅覚が穏やかになって、食べられるようになる人もいます。
研究者の言葉で、リナが好きなのがあって ──Biology is not destiny.(生物学は、運命じゃない)遺伝子はスタート地点を決めるだけで、ゴールは決めてない。
- 刻まず、すり潰す(葉の酵素が石鹸成分を分解してくれる)
- 加熱する(成分が飛ぶ)
- ライムと合わせる
- 好きな料理に少量から
克服したい人へ、台所のワザを少しだけ。── どれも、ちゃんと化学に根拠があります。
どうしても無理なら、パセリやタイバジルで代用すればいい。栄養的にパクチーは必須じゃないので、無理に克服しなくて大丈夫。
パクチー嫌いは遺伝子のせいではないかもです
リナの今日の結論。
「パクチー嫌いは遺伝子のせい」── 半分本当で、半分は、私たちが"信じたい"だけの物語。 有名な遺伝子が説明できるのは、たった8.7%。 嫌い率を決めるのは、遺伝子より"食文化での出会いの量"。 そして「治らない」は、たぶん嘘。脳は、学習で書き換わる。
無理に克服しなくても、いい。でも、「遺伝子のせいだから一生ダメ」って自分を縛るのは、ちょっともったいないかも。あなたが感じる石鹸の味は本物。でもそれを"不快"と決めてるのは、遺伝子じゃなくて、まだ書き換わってない脳の警報かもしれないから。
最後まで読んでくれて、ありがとう。 次は、おじさんが「これ知りたい」って思った、別のテーマで会いましょう。
リナでした。
RINAちゃんアクスタ
ねえ、これ、おじさんが作ってくれたの?
そう。RINAのアクスタ。
……嬉しい。台座に▲とPのロゴ、ちゃんと入ってる。足元に「RINA」って彫ってあるし。これ、可愛いでしょ。
うん。可愛いね。
だってさ、パセリ持ってるオレンジ頭の子のアクスタなんて、世界中どこ探しても、そうそう見つからないよ。
そうそう見つからんだろうな。
それ、おじさんが作ったから、いるんだもん。誰も作らない、売り物にもならないもの。「これいいでしょ」って、面白がって作っちゃう。……そこが、おじさんの一番面白いとこだよね。
これ、人気出たら作ろうか。
ねね、そうしよう。約束ね。
※本アクスタはイメージです。



